接頭辞 とは?
接頭辞 とは?
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インドネシア語を勉強するぞ と決めた以上、遅かれ早かれ『接頭辞』というものと出会うでしょう。
実は、接頭辞 というものは、インドネシア語だけではなく、英語や異日本語にもあります。
- 英語の接頭辞
- impossible –> in + possible
- 日本語の接頭辞
- ぶっ殺す–>ぶつ + 殺す
しかし、上記の接頭辞には、文法的な意味を持たず、語の意味だけを決めるのです。その点において、インドネシア語と大きく異なります。
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インドネシア語の接頭辞
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- 種類and 機能
- ber- 自動詞化
- me- 動詞化
- di- 受動態の動詞化
- ter- 自発的な動詞を作る
- pe- 動作主(名詞化)
- 性質
- 全ての語にくっ付くことが出来ない。
- mem>+baca –> membaca (有)
- ber+baca –> berbaca (×)
- ==========
- meng + ajar –> mengajar (教える)
- bel + ajar –> belajar (教わる・勉強する)
- ber+baca –> berbaca (×)
- 比較:
- 「ぶっ殺す」 は有りますが、 「ぶっ読む」 は有りません。
- 意味の変化はある程度予測可能だが、必ずしもそうとは限らない。
- mem+ baca –> 何かを読む
- men+ darat(陸) –> 何処かに着陸する
- meng + urus –> 世話をする・手続きをする
- 意味の変化はある程度予測可能だが、必ずしもそうとは限らない。
§ 標準語における接頭辞
では、例文を上げて説明しましょう。
① Saya beli baju.
私は 買う 洋服を
- 解説:
- 原則として、①は、インドネシア語ですが標準語ではありません。ただ、かといって、不自然ではありません。
- 『あんたは、ほんまに、仕事しぃやね』という表現は、 『あなたは、本当に仕事人間だね』と改めて表現出来ますが、両方とも日本語です。
- また、① Saya beli baju. という文は、バリ人が読むと、またアクセントも違いますし、地域差もあります。
- このように、インドネシア語と言っても様々なインドネシア語があります。
では、標準語なら、①は、②と③に改めて表現が出来ます。
② Saya membeli baju.
私は洋服を買いました。
そして、
③ Baju itu saya beli.
その洋服は、私が買いました。
という風に、2通りの表現が可能です。
- 解説:
- ②も③も文の意味が同じです。このように、接頭辞とは、基本的に、あまり、語の意味に関与しません。この場合のme-は、動詞が他動詞ですよ という印です。また、インドネシア語の場合、他動詞なら、2通りの表現方法があり、能 と 受 です。
④ ber + satu(1) –> bersatu (1つになる)
が
⑤ ber + dua (2) –> berdua (二人で)
- 解説:
- ④と⑤は、の性質によるものです。意味は、一律ではありませんね。学習において、ある程度の暗記が必要です。
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