接頭辞 とは?

2019年7月14日

接頭辞 とは?

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インドネシア語を勉強するぞ と決めた以上、遅かれ早かれ『接頭辞』というものと出会うでしょう。

実は、接頭辞 というものは、インドネシア語だけではなく、英語や異日本語にもあります。

英語の接頭辞

impossible –> in + possible

日本語の接頭辞

ぶっ殺す–>ぶつ + 殺す

しかし、上記の接頭辞には、文法的な意味を持たず、語の意味だけを決めるのです。その点において、インドネシア語と大きく異なります。

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  インドネシア語の接頭辞

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  1. 種類and 機能
    • ber- 自動詞化
    • me- 動詞化
    • di- 受動態の動詞化
    • ter- 自発的な動詞を作る
    • pe- 動作主(名詞化)
  2. 性質
    全ての語にくっ付くことが出来ない。

    mem>+baca  –> membaca (有)

    ber+baca   –>  berbaca (×

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    meng + ajar  –>  mengajar (教える)

    bel + ajar   –>  belajar (教わる・勉強する)

比較:

「ぶっ殺す」 は有りますが、 「ぶっ読む」 は有りません。

意味の変化はある程度予測可能だが、必ずしもそうとは限らない。

  • mem+ baca     –>  何かを読む
  • men+ darat(陸)  –>  何処かに着陸する
  • meng + urus    –>  世話をする・手続きをする

§ 標準語における接頭辞

では、例文を上げて説明しましょう。

① Saya beli  baju.

  私は 買う 洋服を

解説:

原則として、①は、インドネシア語ですが標準語ではありません。ただ、かといって、不自然ではありません。

『あんたは、ほんまに、仕事しぃやね』という表現は、 『あなたは、本当に仕事人間だね』と改めて表現出来ますが、両方とも日本語です。

また、① Saya beli baju. という文は、バリ人が読むと、またアクセントも違いますし、地域差もあります。

このように、インドネシア語と言っても様々なインドネシア語があります。

では、標準語なら、①は、②と③に改めて表現が出来ます。

② Saya membeli baju.

  私は洋服を買いました。

そして、

③ Baju itu saya beli.

  その洋服は、私が買いました。

という風に、2通りの表現が可能です。

解説:

②も③も文の意味が同じです。このように、接頭辞とは、基本的に、あまり、語の意味に関与しません。この場合のme-は、動詞が他動詞ですよ という印です。また、インドネシア語の場合、他動詞なら、2通りの表現方法があり、能 と 受 です。

④ ber + satu(1) –> bersatu (1つになる)

  が

⑤ ber + dua (2) –> berdua (二人で)

解説:

④と⑤は、の性質によるものです。意味は、一律ではありませんね。学習において、ある程度の暗記が必要です。

Posted by アルビー