中級表現  Yang namanya ……itu ~たるモノは、~と呼ばれるからには

2019年7月13日

中級表現  Yang namanya ……itu ~たるモノは、~と呼ばれるからには

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Yang namanya…… itu (paling tidak) harus ……

seharusnya …….

pasti ……

~たるモノは、~しなければならない。

           ~であるべき

という表現を学びました。では、どのように。使われるかを見て行きましょう。

    例文:

  1. Yang namanya mahasiswa universitas Tokyo itu orangnya pasti pintar.

     東大生たるモノは、優秀でなければ勤まらない。

     東大生と呼ばれるからには、優秀でなければつとまらない。

      【解説】

    1. Yang namanya~】の次に、社会的なステータスが着たり、一般名詞が着たりするのです。ただし、ituの後は、そのモノの資格、そのモノに呼ばれる条件などが来ます。
    2. このような表現は、形は、『平叙文』ですが、談話において、『相手に、こうしてほしい』という婉曲的な言い回しを表しています。

      A:Kamu mahasiswa mana?

        君、どこの大学の学生?

      K:Universitas Tokyo.

        東大です。

      A:Wah,…pintar sekali!

        わー、頭いい。

      K:Ah, Bapak terlalu memuji. Hanya kebetulan saja.

        あー、褒めすぎですよ。運が良かっただけですよ。

      A:Yang namanya mahasiswa universitas Tokyo itu orangnya pasti pintar.

        …(まァ、それほど、謙虚にしなくてもよろしい)

      K:……..

  2. Tahu,ngga,sih! Yang namanya bola itu tidak ada yang tidak bulat.

      知っています?玉と呼ばれるからには、丸くないのは、無いんですよ。

      【解説】

    • 例えば、パチンコ玉の製造工場に行って、ある玉は、どうやら、きちんと、丸くなくて、工場責任者は、部下に、言い回しを使って、やり直させる時に、上記のフレーズが使えるのです。

        知っています?玉と呼ばれるからには、丸くなければ、玉ではないんですよ。–>だから、もう少し、研磨して、いい玉を作りなさいよ。

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【一言】

 私は、『お手洗いを綺麗に使って頂いてありがとうございました』という表現を見たときに、少しビックリしました。『何?まだ、使っていないのに、何で?】と躊躇ったことがあります。このような文は、構文として、【平常文】ですが、談話において、『綺麗に使ってほしい』という意図が隠されています。このような表現は、特に、ジャワやバリの(高階級)人に、よく使われるのです。

 皆さんは、インドネシア語を勉強した時に、英語という感覚で、学び取ろうとする者がいるかもしれませんが、危険性があります。それは、英語のように、インドネシア語の表現もストレートだという勘違いですね。恋愛など、感情が入っているかかわりと成れば、ストレートで、言える人が少ないのです。

 このフレーズは、どういう意味か当ててくださいね。

 Yang namanya wanita itu kalau berpakaian harus sopan.

    wanita :女性

    kalau :~すれば(順応条件標識)

    berpakaian:洋服を着る

    harus :~しなければならない

    sopan :礼儀正しい

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月曜会 と 木曜会 そして、INJの中級・上級コースは、このように、小学校の教科書を主に使って、『文法』だけではなく『表現』も勉強します。来年、勉強したい方がいらっしゃいましたら、是非、参加してみて下さい。(宣伝かよ)

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【質問A】
例文、ジェンダー的にマズイくないですか???
Kalau laki2 gimana sih???

【回答A】

えーと、
Yang namanya wanita itu, kalau berpakaian harus sopan

っていう文の意味を訳しますね。

『女性というモノはね、ちゃんとした洋服を着ないといけませんよ。』という意味です。意図は、『ちゃんとした洋服を着なさいよ』というのです。

前半の意味は、構文的な意味 と私が考えています。そして、後半の意味は、談話の目的で、生じた意味です。そのような意味で、とらわれなければ、完全に、私の説明不足が原因です。なぜなら、本当に、談話的な意味分析まで、理解して頂ければ、ジェンダーの問題に触らないはずです。ここで、言うsopanは、礼儀正しい というよりも、全体的な文の構成から、して、『ちゃんとする』という意味です。『ちゃんと』するというは、文化によって、その文化に合う『仕方』があるので、どのような、服装を着てほしいかは『特定』しません。

 また、男性に言う場合に、自然な『インドネシア語』で言えば、yang namanya laki-laki(yang baik) itu, kalau berpakaian harus rapi.

 構文的な意味は『いい男はですね、ちゃんとした服装を着ますよ』

 談話的な意味は、『いい男はですね、ちゃんとした服装を着た方がいいですよ』<–実は、この文も、平叙文ですが、相手に、話し手が思う方に、行動を要求するんです。『ちゃんとした服装を着なさい』という意味です。

【質問B】
yang namanya Guru, itu harus baik hati.

先生たるものはやさしくなければならない。

yang namanya pacar saya, itu harus jd baik hati dan lucu.

私の恋人たるもの、優しくて面白くなければならない(笑)

この使い方であってますか?

【回答B】
pacar までは、いいですが、sayaは、必要ないです。後、pacar yang baik などの『一般的で、模範的な意味を有する名詞句』がいいと思います。

 この表現は、実は、作るのが、難しいのです。インドネシア語がよく出来る日本人に試したんですけど、結構、間違ったりするんです。要するに、yang namanya の後は、限定的な名詞が来ないことですね。

 一般論を用いて、相手に、説得したり、ある行動を要求したりするのが、ポイントなので、yang namanya の後は出来るだけ、『大きく・一般に』にした方がいいと思います。

Posted by アルビー