中級【関係代名詞(tempat)(yang)について】

2019年7月15日

中級【関係代名詞(tempat)(yang)について】

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  1. 私が座った椅子
  2. 私が英語を学んだ学校
  3. 彼が殺された現場

「上記の日本をインドネシア語にして下さい」と学生に言ったら、殆ど次の文章になります。

  1. kursi yang saya duduk
  2. sekolah yang saya belajar bahasa Inggris
  3. lokasi yang dia dibunuh

上記の三つの文章は、間違っています。文法的ではありません。

インドネシア人が上記の文章を直したら、次の文になります。

  1. kursi (tempat) saya duduk
  2. sekolah (tempat) saya belajar bahasa Inggris
  3. lokasi (tempat) dia dibunuh

さて、なぜ日本人の学生はこのような過ちを犯したのでしょうか。

恐らく[yang]への勘違いに原因があると思われます。

では、yang を使った文章と比較しましょう。

  1. orang yang [membaca buku]

    本を読んでいる人

  2. buku yang [saya baca(受動態)]

    私が読んだ本

orang(人)をさらにもっと詳しく説明して、『どういう人』という句を作る場合、まず、句の中に使用される動詞とその修飾語との関連を見ます。orang yang membaca buku の中では、orang は、明らかに、membaca(読む)の主体であるので、yang を使えます。

一方、5.の句の中に[saya baca]という受動態があり、修飾される語buku は、その動詞の『対象』であるので、yangも又使えます。

結論として、修飾される語と修飾する動詞の関係は、『主体』か『対象』であるなら、yangが使用します。

この時点で、私たちが強力なツールを得たので、tempat を使用する句をテストしましょう!

  1. kursi tempat saya duduk

    修飾される語はkursi(椅子)

    修飾動詞は、duduk(座る[自動詞])

    duduk は、自動詞なので、対象が必要とせず、又、dudukの主体は、sayaであり、句の中で組み込まれているので、kursiは、dudukの『対象』でも『主体』でもありません。従って、少なくとも現時点では、yang が使えないのです。

では、tempatを使う決定的な理由は、どこにあるのでしょうか。

それは、意味的に解決するしかないようですね。
tempatは、元々『場所』という意味なので、修飾される語は、句の中の動詞が行える場であれば、基本的に tempat は使えます。又、形式的に、

  1. kursi tempat [saya duduk]
  2. sekolah tempat [saya belajar bahasa Inggris]
  3. lokasi tempat [dia dibunuh]

    tempatの後の句には、主語が存在することです。
    yangの後は、主語が存在しません。

  4. orang yang[membaca]
  5. buku yang[saya baca(受動態動詞)]

Posted by アルビー