超入門~音声編 【日本人の癖 『U』の発音】

2019年7月10日

超入門~音声編 【日本人の癖 『U』の発音】

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◆ 例1 bertemu

  • 生徒の発音:ブルタン(m)
  • 近似的発音:ブルトゥムー

【解説】

この現象は、無声化と言います。

『~です』をローマ字化すれば、『~desu』になりますが、この表記を見て、『desU』と読む日本人が普通いません。普通は、『des』と読みます。

したがって、

bertemu という表記を見た時に、無声化の原理によって、bertemuの『u』を自然に発音しなくなります。これは、中級・上級の方にも時々見られる現象ですが、上級程、矯正することが難しい。

指導

まず、この語末の『u』は、(ウ+タコくち)です。つまり、キスをする時の『丸い唇』の構えで、『ウ』を二倍三倍の長さで発音することです。

◆ 例2 universitas

  • 生徒の発音 ウニヴェルシタース
  • 近似的発音 ウニフェルシタース

【解説】

インドネシア語には、『ヴァ・ヴィ・ヴ・ヴェ・ヴォ』 という音がありません。また、『ファ・フィ・フ・フェ・フォ』という音は、やっと最近出来たようです。田舎に行けば、いまだに、『パ・ピ・プ・ぺ・ポ』 になります。

したがって、

va vi vu ve vofa fi fu fe fo は、同じ発音になってしまします。この点に関して、是非、注意して頂きたいのです。

◆ 例3 pranci

【解説】

今でも、フランスと聞いても、田舎の方・西ジャワの方は、『ランス』に聞こえます。『プランチース』という音は、恐らく、『フランセス』から来ると考えられます。『Frances』。

 しかし、

この『ファ』の音がまだ獲得していない時に、どう『フランス』『フランス』と言っても、インドネシア人には、『ランス』にしか聞こえません。なので、推測でもありますが、(多分当たる)、フランスという言葉は、オランダ植民地と同じ位古くからインドネシア列島に入ったのではないでしょうか。

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一言:

現代人にとって、『表記』が命です。視覚的な記憶に頼りすぎる部分が多いのです。従って、『音』と『表記』との差が、大きければ、暗記する時に、負担が大きすぎると考えられます。

 そこで、まず、『音』を正確に発音することが大事になって来ます。音を正確に発音出来れば、記憶の負担が軽減出来、継続率が高くなります。

語学とは、『継続』です。途中で辞めないことがコツです。途中で辞めてしまうと始めようとする時に、ものすごく『気力』が必要ですね。大抵、『恋人がいる』『仕事で必要になる』という外的な圧力で、又、始まることが多いのですが、自らは中々やらないのです。

そこで、言語学・音声学を理解して、教育も弁えるような教師に師事して習う必要があります。

何にしても基礎は、大事です。

一緒に頑張りましょう!!

Posted by アルビー