初級『~程』にあたるもの 

2019年7月13日

初級『~程』にあたるもの 

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  1. Hari ini saya berjalan [sejauh 3 km].

     今日、私は、三キロ程歩きました。

  2. Saya meminjam uang dari bank [sebanyak 10 juta].

     私は、銀行から 1000万ルピア程、お金を借りました。

  3. Pada waktu pasang, airnya naik [setinggi 20cm].

     満潮の時に、水は、20cm程あがります。

  4. Saya akan pulang ke Indonesia [selama 1 minggu].

     私は、一週間程、帰る予定です。

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解説:

上記の文から、

  • [sejauh 3 km] 3キロ程
  • [sebanyak 10 juta] 1000万程
  • [setinggi 20cm] 20cm程
  • [selama 1 minggu] 一週間程

を取れば、『どれ位?』という疑問が出てきます。

また、文を詳しく見れば、日本語訳の『~程』にあたる語は、一律の決まりがあります。

  • 距離 の場合、se + jauh(遠い)
  • 金額 の場合、se + banyak(多い)
  • 高さ の場合、se + tinggi(高い)
  • 時間の長さの場合 se + lama(時間が長い)

という風に、 [se + 形容詞] になります。

しかし、実は、この『~程』にあたる『se + 形容詞』を省くことが出来ますが、『se + 形容詞』が付くと、なぜか、遠回しな表現として聞こえて来ます。

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実際に、いかがでしょうか

     私は、銀行から1000万円程借りました。

という時に、『およそ1000万円』や『999万円』や『1003万円』などと解釈されてはいないんですね。

前に議論したことがありますが、

『千手観音』『千鳥』の『千』とは、本当に『千個』という訳ではありません。『多い』ということの表現。私たちの暮らしを便利にしてくれる計算機の登場はつい最近で、それ程時間が経っていません。それに比べて、人類の歴史は、はるかに長いのです。したがって、この『~程』というのはあっても無くても良いのですが、ある場合に、『数字を扱うよ』という前置きなので、聞き手に優しい。この『聞き手に優しい』ということで、『言い回し』的に丁寧さが出て来るのではないか と私は考えています。

Posted by アルビー