インドネシアの最近のお笑い と 日本のお笑い
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簡単に言うと、日本のお笑いは、
①関西型
と
②浅草型
と分類することが出来ます。
①は、江戸時代に、天下の台所と呼ばれて、商人が多く住んでいます。お客を獲得するために、お客の機嫌を取る必要がある。お客の機嫌を取る様子は、どちらかというと、SMのM型。なので、関西の芸人は、仲間や自分をバカにすることで、客の笑いを取ります。
例:ハードゲイ
②は、江戸時代に、お侍さん中心の社会。お侍は、プライドが高い。どちらかというと、SMのS型。なので、客を切ることで笑いを取ることが多い。
例:ギター侍
しかし、インドネシアのお笑いを見ると、どうも『言葉遊び』が中心。
今回の場面でも言葉遊びで笑いを取るのも見られます。インドネシア語でバドミントンのシャトルのことはKOK(コック)と言います。丁度、ジャカルタ弁の『kok(なぜ)』に似ています。
『。。。バスケットでは、バスケットボールがある。バレーボールでは、バレーボールがある。サッカーでは、又ボールが使われるが、初めて、シャトルを見た時に、あれっ?なんで球形ではないの?あれっ?なんで羽を使うの?あれっ何で軽いの。。。。』
kok ngga bulat?.
kok pakai bulu?.
kok ringan?.
このネタの凄さは、インドネシア語の文の特徴を上手く利用している点にあります。
Kok ngga bulat ? といえば疑問文ですが、
Kok ngga bulat . だと『Kok というモノは 球形ではない』という平叙文になります。
このネタは、現代日本人の感覚からして、『オヤジギャグ』にしか過ぎないのですが、平安時代の日本人とは、多分感覚が少し似ていると思います。歌を愛する貴は、歌の決まりを知っていて、掛詞をよく利用していました。インドネシアでは、上手い掛詞を使うと、『笑い』だけではなく『拍手』も出ます。
この笑いのツボを身に付ければ、インドネシア人と『話せた』経験が増えると思います。私の教室では、単に文法ではなく、まず、『通じた』とは何かを考えてもらいます。
上記の場面を見てまだ笑えない のであれば、多分、まだ、上級とはいえないんです。検定試験A級を取ったとしても。
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