インドネシア語概論 ”音”
インドネシア語概論 ”音”
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- 難しい”音”
- インドネシア語には、日本人が発音しにくい音が幾つかあると思われます。
- 子音
- L と R
- 語末の T と P と K
- 語中・語末の N と M と NG
- L と R
- L は、前歯の後ろに、舌先を少し長くつけて発音される音。
- R は、関西人の『こら”こら”』に近い『ら”』
- 単独で、この音を発音出来なくても、文中の R は、誤魔化せるので、心配無用。
- R は、関西人の『こら”こら”』に近い『ら”』
- 語末
- empat の T –> アッタアッタの『ッ』
- lengkapの P –> アッパアッパの『ッ』
- bapak の K –> アッカアッカの『ッ』
- lengkapの P –> アッパアッパの『ッ』
- 語中・語末の
- N –> せんだい の『ン』
- M –> しんばし の『ン』
- ng –> さんかい の『ン』
- M –> しんばし の『ン』
- 注意:
- インドネシア語として、語末の T,P,K は、異なる音として認識されるのですが、日本語は、『ッ』となりますので、聞き取れないことがあれば、当然です。講義の目的は、これらの音を”分ける”ことです。
- また、語中・語末のNG,M,N を表記する時に、共通の間違いがあり、その揺れは、日本語の『ン』の影響だと思われます。これも、正しい方法で、練習すれば、マスター出来る音です。
- 母音
日本語は唇を丸めて発音する音が O『オ』 しか無いのです。従って、丸み口の U と 平たい口の E は、区別しにくいと考えられます。上級者でも、間違いますので、初級の学習者は、怖がる必要がありません。
- 本講義では、音声学的な用語は、使わない代わりに、次の用語で、使わせて頂きます。
- o たこ口
- u たこand 河童口
- 子音
- 紛らわしい”音”
- v と f
- Prancis という国名は、あります。現地音に即する日本語訳は、『フランス』です。つまり、『ファ』『フィ』『フ』『フェ』『フォ』のfを使います。しかし、インドネシア語になれば、これは、『p』と発音するのは、昔、『f』の音は、無かったのではないかという見解があります。実際に、田舎に行けば、film(フィールム)は、pilem(ピールム)と発音されることもあります。
- f でさえ無いので、その『有声』の v も当然、存在しなかった訳です。
- 例:
- u-ni-ver-si-tas(大学)のverは、
『ベル・ヴェル』ではなく『フェル』です。
- vi-sa(ビザ)のviは、
『ビ・ヴィ』ではなく『フィ』です。
- また、田舎に行けば行くほど、
- universitas は、U-NI-PER-SI-TAS になったり
- visa は、PI-SAになったりします。
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