インドネシア語概論 ”音”

2019年7月10日

インドネシア語概論 ”音”

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  1. 難しい”音”
      インドネシア語には、日本人が発音しにくい音が幾つかあると思われます。

    1. 子音
      • L と R
      • 語末の  T と P と K
      • 語中・語末の  N と M と NG

       

       

      L と R

      L は、前歯の後ろに、舌先を少し長くつけて発音される音。

      R は、関西人の『こら”こら”』に近い『ら”』

       単独で、この音を発音出来なくても、文中の R は、誤魔化せるので、心配無用。

      語末 

      empat の  T –> アッタアッタの『ッ』

      lengkapの  P –> アッパアッパの『ッ』

      bapak の  K –> アッカアッカの『ッ』

      語中・語末の

      N  –> せんだい の『ン』

      M  –> しんばし の『ン』

      ng –> さんかい の『ン』

      注意:

      インドネシア語として、語末の T,P,K は、異なる音として認識されるのですが、日本語は、『ッ』となりますので、聞き取れないことがあれば、当然です。講義の目的は、これらの音を”分ける”ことです。

      また、語中・語末のNG,M,N を表記する時に、共通の間違いがあり、その揺れは、日本語の『ン』の影響だと思われます。これも、正しい方法で、練習すれば、マスター出来る音です。

    2. 母音

       日本語は唇を丸めて発音する音が O『オ』 しか無いのです。従って、丸み口の U と 平たい口の E は、区別しにくいと考えられます。上級者でも、間違いますので、初級の学習者は、怖がる必要がありません。

        本講義では、音声学的な用語は、使わない代わりに、次の用語で、使わせて頂きます。

      • o たこ口
      • u たこand 河童口
  2. 紛らわしい”音”
    vf

    Prancis という国名は、あります。現地音に即する日本語訳は、『フランス』です。つまり、『ファ』『フィ』『フ』『フェ』『フォ』のfを使います。しかし、インドネシア語になれば、これは、『p』と発音するのは、昔、『f』の音は、無かったのではないかという見解があります。実際に、田舎に行けば、film(フィールム)は、pilem(ピールム)と発音されることもあります。

    f でさえ無いので、その『有声』の v も当然、存在しなかった訳です。

      例:

    1. u-ni-ver-si-tas(大学)のverは、

       『ベル・ヴェル』ではなく『フェル』です。

    2. vi-sa(ビザ)のviは、

       『ビ・ヴィ』ではなく『フィ』です。

      また、田舎に行けば行くほど、

    1. universitas は、U-NI-PER-SI-TAS になったり
    2. visa    は、PI-SAになったりします。

Posted by アルビー