B型の人は、B型になって来る。

来日して１年間経った頃、私は、ある日本の習慣に、少しビックリしました。それは、血液型による占いのです。典型的なのは、

A型は真面目。

B型はKY。

AB型は両面性。

O型はボーっと。

というような性格なのです。

本当は、そうかどうか　客観的に観るために、DNAつまり、遺伝子レベルまで、調べる必要がありますが、そこまでの証拠は、私が知る限り、無いのです。

ただ、面白いのは、某学校の生徒さんは、ある日、帰り道で、こんな話をしてくれた。

O氏：先生、昔、40才になる頃、血液を調べられて、血液型は、B型でした。しかし、それは大変驚いたことで、それまでに、自分は、A型だと思ってましたのでね、その後、性格は、段々とB型になって来ました。

この話を聞いた時に、『成る程！』。『合点！合点！合点！』

私は、よく『先生！』と言われるので、ついつい、『や～、先生だから、先生たる者をしなくちゃ』と思ってしまいます。また、別の場面で、『俺は男だから、男らしく堂々としなくちゃ』など。

心理法１

人ってなるであろうと思っている者になって行くんです

これは、占い師に行ったことのアル人なら、分かります。占い師は、何時時何分何秒に、こういうことが起きる　とか言いません。そんなことは、ソモソモ出来ないからです。しかし、その代わりに、非常に、巧みで曖昧な言い方をします。

『明日は、よくない日だから、少し気を付けましょう。そうすれば、危険を免れるであろう』など。

実際に、翌日、普段気付いていないようなモノに、余分に気を配り、それだけに、自分の意識の範囲が広がります。その範囲の中で、例えば、人が電車のドアに引っかかったりすることが分かるようになって、『あっ危ない危ない。今度、気をつけようっと』という気持ちになります。また、誰かが駅の花屋の花瓶に当たって、花瓶が落ちるのを意識するようになり、『成る程！当たっている』と、自分自身に、暗示をかけるのです。

バリアンや、祈祷師の最大の武器は、恐らく、この『暗示』ですね。細かい暗示の仕方によって、人は、それによって行動するんですね。やがて、自己検証が行われます。

まァ、まず、占い師に行く前に、二三回、深呼吸を吸って、そして、吐いて、又、吸って、自分自信に『神様（仏様でも宜しい・お天道様でも）ありがとう！。今日は大丈夫ですよね。でも、今日は、いつものように、太陽が昇りますので、きっと大丈夫ですね。はい。きっと大丈夫です。』と暗示をかければ良し。

祈りも、暗示の１つですね。恐らく、一番、強力な暗示法だと思います。

さ～て、受験生よ！。これから、ラストスパートで、『大丈夫！』と言おう！。