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2019年7月13日

副詞の yang

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『coba-coba 2 (第6章),p.107』

yang には、様々な用法がある。

基本的には、名詞や代名詞を修飾するためである。

つまり、名詞をさらに、限定することである。

例:

  1. buku yang merah.

      赤い本

  2. buku yang 『[saya pinjam] dari perpustakaan』

      私が図書館から借りた本

  3. buku yang 『harganya mahal』

      値段が高い本

  4. buku yang 『bersampul merah』

      赤い表紙の本

  5. ida yang 『penari Bali』

      バリ舞踊家のイダさん

上記の例文から、厳密に、次のパターンが読み取られる。

 名詞 + yang + 文

但し、

 ここで言う文は、言及情報の探しマーク[-nya]が無ければ、主語が空である。 

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一般の学習者は、次のパターンを覚えてください。

名詞 yang 形容詞句

    yang 動詞句 

    yang 名詞句

しかし、INJ出版のcoba-coba2のp.107では、yang は、『副詞のマーク』としての機能もあるとしか説明が無い。これは、どのように説明すれば良いであろうか。

まず、教科書の例文を見てみよう。(変更を少し加えて)

  1. Belajar yang rajin,ya!

      頑張って勉強してね。

  2. Istirahat yang banyak,ya!

      沢山休養を取ってね。

  3. Pikir yang dalam,ya!

      深く考えてね。

上記の文は、三つともある特徴が共通している。それは、三つとも『命令文』である。

上記の内容に近い『平叙文』に置き換えれば、次の文になる。

  1. Adi belajar dengan rajin.

      アディは、真面目に勉強するのだ。

  2. Ayah banyak istirahat.

      父は沢山休憩しなければいけない。

  3. Dia berpikir dalam-dalam.

      彼は、深く考え込んでいる。

比較して分かるように、『平叙文』にしたら、すべてのyangが消える。つまり、副詞としての役割は、いつ出てくるかといえば、『命令文』で使われている場合限りである。そして、yangの他の特徴を活かして、様々な便利な表現が出来た。

  1. (……..)ayo, yang benar,dong!

      さぁ、ちゃんとして(……)なさいよ。

      例えば、食卓の場面を想定すれば、(…..)は、makan という動詞に置き換えることが出来る。

  2. (……..)yang semangat,dong!

      気合を入れて(…..)やってね。

      例えば、職場の場面を想定して、職場では、働く「bekerja」がメインなので、言わなくても、「頑張って」といわれたら、「頑張って働いてね」という意味になる。

  3. Sudaaaah!sudaaaah! yang sabar!

      もういいの。もういいの。耐えましょうね。

      例えば、彼に裏切られた親友を励ました時に、相手のせいで、涙するのを我慢?絶えるように、落ち着かせる時に、使われる。

結論+一言:

  1. yang は、文脈の支持があれば(場面がハッキリした)、先行詞(yangが指す事柄・事物)が無くてもいいので、便利である。そして、副詞としての場合、『動詞』を省略できるというメリットを有するので、「難しい場面・改まった場面」でよく使われている。

  2. この類のyangを認めない学者がいるが、その認めない理由は大体、説明出来ない。逆に、この類のyangをよく使用するが、説明出来ない講師もいるので、この類のyangの部分がよく飛ばされているそうだ。

 

Posted by アルビー