rupanya【インドネシア語・主観的確信】

2019年7月13日

rupanya【インドネシア語・主観的確信】

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    書き取りの練習をやりながら、いくつかの表現の復習もしました。その中で、一番気になっているのは、

  • rupanya
  • sepertinya
  • tampaknya
  • kelihatannya
  • katanya

です。

    では、次の文章を見て行きましょう。

  1. Rupanya hari akan hujan.
  2.          ”Hari akan hujan. ”
  3. Katanya hari akan hujan.
    日本語に訳せば、

  1. どうやら 雨が降る ようだ。

      主観的確信

  2.       雨が降る。

      客観的確信

  3.       雨が降る そうだ。

        不確信

となります。

解説:

授業では、mungkin(かもしれない)やbarangkali(もしかしたら)と比較して、【雨が降る】確率がどれ位ですか とよく聞かれました。

しかし、確率というよりも、話し手の確信 に、話を戻した方が、シンプルに理解出来るとは思います。

  1. Rupanyahujan akan turun】.

      どうやら 【雨が降る】ようだ。

      話し手の今までの経験に基づいて、会話時点の空模様を察せば、雨が降るのだが、しかし、その『経験』は、正しい かつ 皆に確認出来る自信が無い時に、使われるのです。

  2.        【Hujan akan turun】.

           雨が降る(ぞ)。

      話し手は、雨が降る事柄をただ述べるだけです。しかし、akan は、未来の出来事の印(助動詞)であり、つまり、まだ経験したことの無いことを述べるための助動詞です。従って、皆が文句を言わなさそうな経験に基づいて、『雨が降る』ことを述べるのです。

      皆に、【雨が降る】根拠について疑われたら、大体『pokoknya(兎に角)』が来ます。

    1. Pokoknya hujan akan turun.

         兎に角 雨が降るよ。

    注意:

    客観的というのは、基準が難しい。錯覚かもしれません。最近、良き社会人とよく出会いました。しかし、なぜか、自己出張を避けるのか 出る杭を打たれるを恐れるのか というコトで、『-かもしれませんね』

     『そのようですね。』

     『どうやらーようですね。』

    という人もいるようです。

  3. Katanya hujan akan turun.

          雨がふるそうです。

       katanyaを使えば、ある出来事に対して、話し手は、全く確信が無く、ただ、言及するだけです。しかし、言及は、言及でも、情報源を書いていれば、論文や評論になります。

    1. Kata   Tanaka hujan akan turun.
      Menurut Tanaka hujan akan turun.

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まとめ:

インドネシア語において、

  『 話し手の心持ち + 【 事柄 】 』

という図式が成り立つと考えられます。

このような研究は『modality』の研究と言います。

その他の例として、

   Seharusnya  話し手の『あるべき出来事』

   Sepantasnya  話し手の『あって当然だと思われる出来事』

   Sebaiknya   話し手の『良きと思われる出来事』

一言:

 話し手の心境を伺うための語頭の印には、共通点があります。それは、-nyaを使うことです。従来の-nyaをここまで理論拡大出来たらなぁ。 

Posted by アルビー