tidak kalah ~nya 「~に劣らない」
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授業の時、一人のBapakは、インドネシアから帰って来て、Miss UniverseのMOri Riyoさんの記事を持って来ました。
- Putri tidak kalah (dari/dengan) Ratna.
Putriさんは 劣らぬ より Ratnaさん
Putriは、Ratnaより劣らない。
- 解説:
- kalah は、負ける・劣る という意味ですが、
- tidak kalah は、劣らぬ という意味です。
しかし、このような否定表現は、よく比較をする時に上級表現として使われています。
また
- この表現を使う際に、dengan と dari は、両方使えます。理由として
- dari は、「起点・出発点」が主ですが、そこから、「標準点」としても使われます。従って、比較をする際、標準値など何かと比べる必要があるので、dariも使用できます。
- dengan は、「動作相手」を表しますので、標準値も、ある意味、”相手”なので、dengan も使用できます。
- Anna tidak kalah menariknya dengan Ai.
アンナ 劣らぬ 魅力が アイと
アンナは、アイより、魅力が劣らぬ。
生徒A:「は~い。先生!質問!。この間、インドネシア語というのは、「二重主語構造」が認められるとおっしゃいましたね。 」
あるびー:「はい。そうですよ。」
生徒A:「で、ですね。その二重主語とは、例えば、
Gajah itu hidungnya panjang.
象 は 鼻 が 長い
というんじゃないんですか。で、上記の文は、なぜ、~nyaの位置がそこにあるんですか? 」
ナイス質問。確かに、英語と違って、インドネシア語や日本語など、二重主語が認められています。では、上記の文をこの観点から、見て行きましょう。
- Anna tidak kalah (menariknya) dengan Ai.
大主語 小主語 述語
Anna menariknya [ tidak kalah dengan Ai].
Gajah hidungnya [ panjang ].と変形することが出来ますね。あれ、生徒Aさんがおっしゃる二重主語構造が出て来ますよね。
問題は、なぜ 順番が、少し異なるか ということなんですね。これは、文法の世界では、よくある現象です。
それは、「倒置(とうち)」と言って、 ある特別な意味を表すために、文の順番をひっくり返すことです。
例えば:
- Korea tidak kalah canggihnya dengan Jepang.
韓国は、日本よりも、最新技術の面において、劣らぬ。
という時、
話し相手 は、『日本が、韓国より勝る』という先入観があるとみ・ら・れ・ます。その先入観を正すために、若しくは、韓国を弁護するために、あえて、強調文が使われるのではないでしょうか。
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- 【練習】
- Buku ini tidak kalah mahalnya dari buku itu.
- Jepang tidak kalah panasnya dari Indonesia pada musim panas.
- Indonesia tidak kalah besarnya dari Australia.
- 【解答】
- この本は、その本より値段の高さが、劣らぬ。
- 夏では、日本は、インドネシアより暑さが劣らぬ。
- インドネシアは、豪州よりも土地の面積が劣らぬ。
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