ジャカルタ弁【~,ah】

2019年7月18日

ジャカルタ弁【~,ah】

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  1. Tidur,ah!
  2. Pulang,ah!
  3. Mandi dulu,ah!

上記の文の語尾につく[ah]は、多くの先生は『強調』と片付けているのですが、しかし、強調と言っても様々な強調があるので、困っている学生が多い。ジャカルタに長く住んでいれば何となく使えますが、いざ自分で、使おうとすると迷っています。

日本語に訳せば、

  1. 寝ようっと。
  2. 帰ろうっと。
  3. シャワー浴びようっと。
    1. 若しくは
  1. 寝ようっかな
  2. 帰ろうっかな
  3. シャワー浴びようっかな

訳を見るといずれも、『~しよう』という意志を表す語尾があります。そして、どちらかというと、口語的な言い方です。標準語にすると、実は困難です。

  1. さて、寝るとしよう。
  2. さて、帰るとしよう。
  3. さて、シャワーを浴びるとしよう。

しかし、これらは、文学的な表現であり、あまり、日常会話では使われていません。

さて、語尾の[~,ah]は、[sih,dong,deh]等と同様に、話し手の心的態度を表します。整理すると以下通りです。

  1. 元々は一人ごとに使われる。
  2. .一人ごとなので、相手は想定していない。
  3. 相手がその[ah]について、直接反応が出来ないが、『なるほど、そうしたいのね』という理解の元に反応できます。
  4. これからの行動について言う。

TPO:

  1. 朝からずっと仕事をしてて、息抜きに、散歩しようとする。隣に、同僚がいるが、同僚は、仕事に夢中なので、直接『誘えない』。それで、『私は散歩しようっと』と自分で言う。答:

    jalan-jalan dulu,ah!(まっ散歩しようっと)

    これを聞いた同僚は、『散歩するのかい?私もついでに行こうかな』と言うかもしれない。なので、この時点では、『一人ごと』なのに、『誘い』の効果もある。

  2. 上司はまだ帰っていない。しかし、デートがある。普通なら、上司が帰ってから、自分が帰るので、上司に早めに帰るという許可をもらうのもしづらい。なら、いっそのことで、『空気を読めない』奴になれば、いいんじゃないのっといちかばちかを試して答:

    pulang dulu,ah!(先に帰ろうっと)

    これを聞いた上司は、『○○君、用事があるなら、先に帰っていいよ』と言うかもしれません。この場合、間接的な『許可の願い』の効果があります。

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復習:
ジャカルタ弁の考察『インドネシア語概論:文②』

Posted by アルビー