ジャカルタ弁【~,ah】
ジャカルタ弁【~,ah】
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- Tidur,ah!
- Pulang,ah!
- Mandi dulu,ah!
上記の文の語尾につく[ah]は、多くの先生は『強調』と片付けているのですが、しかし、強調と言っても様々な強調があるので、困っている学生が多い。ジャカルタに長く住んでいれば何となく使えますが、いざ自分で、使おうとすると迷っています。
日本語に訳せば、
- 寝ようっと。
- 帰ろうっと。
- シャワー浴びようっと。
-
- 若しくは
- 寝ようっかな
- 帰ろうっかな
- シャワー浴びようっかな
訳を見るといずれも、『~しよう』という意志を表す語尾があります。そして、どちらかというと、口語的な言い方です。標準語にすると、実は困難です。
- さて、寝るとしよう。
- さて、帰るとしよう。
- さて、シャワーを浴びるとしよう。
しかし、これらは、文学的な表現であり、あまり、日常会話では使われていません。
さて、語尾の[~,ah]は、[sih,dong,deh]等と同様に、話し手の心的態度を表します。整理すると以下通りです。
- 元々は一人ごとに使われる。
- .一人ごとなので、相手は想定していない。
- 相手がその[ah]について、直接反応が出来ないが、『なるほど、そうしたいのね』という理解の元に反応できます。
- これからの行動について言う。
TPO:
- 朝からずっと仕事をしてて、息抜きに、散歩しようとする。隣に、同僚がいるが、同僚は、仕事に夢中なので、直接『誘えない』。それで、『私は散歩しようっと』と自分で言う。答:
jalan-jalan dulu,ah!(まっ散歩しようっと)
これを聞いた同僚は、『散歩するのかい?私もついでに行こうかな』と言うかもしれない。なので、この時点では、『一人ごと』なのに、『誘い』の効果もある。
- 上司はまだ帰っていない。しかし、デートがある。普通なら、上司が帰ってから、自分が帰るので、上司に早めに帰るという許可をもらうのもしづらい。なら、いっそのことで、『空気を読めない』奴になれば、いいんじゃないのっといちかばちかを試して答:
pulang dulu,ah!(先に帰ろうっと)
これを聞いた上司は、『○○君、用事があるなら、先に帰っていいよ』と言うかもしれません。この場合、間接的な『許可の願い』の効果があります。
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