(調べ中の)-nya (1)
調べ中の-nya (1)
下記の質問を-nyaの授業の後、ある生徒さんから、頂きました。
*******************************************************
『インドネシア語レッスン初級1(ホラス由美子 著)』
に出ている例文に、次のようなものがあります。(p.46)
A: Berapa harga kalung ini?
B: Harga kalung ini Rp.250,000,-.
これは、次のように言い換えられますか?
(-nya をつけたほうが言いやすい気がするのですが)
A: Berapa harganya kalung ini?
B: Harganya kalung ini Rp.250,000,-.
また、次のような言い方は正しいですか?
- Umurnya saya 35 tahun.
- Jumlahnya karyawan pabrik itu 500 orang.
- Nomornya telepon rumah saya 021-1239764.
- Ukurannya baju kaus ini L.
******************************************************
これは、難しい質問ですが、とりあえず、下記の答えで、満足してもらいます。また、欠陥が出れば、その時に修正します。
******************************************************
確かに、そのような言い方は、いくつかの方言では、言えますが、上記の文は、標準語としてまだ認められていません。
それは、なぜかというと、標準語では、「所有」を表すために、そのまま「所有物・所有者」という順番を使うからです。
しかし、標準語の使用者も確かに
Berapa harganya kalung ini?
という表現を言いますが、[harganya kalung ini]は、一つの語ではなく、二つ語として認識するのです。
従って、書くと、
berapa harganya, kalung ini?
値段はいくらなの?このネックレースは?
という倒置を使います。
注:「,」が入ることに注意。
元の位置は、
Kalung ini harganya berapa?
このネックは 値段が(は)いくら?
となります。
従って、
- Umurnnya saya 35 tahun.
–> Saya itu umurnya 35 tahun.
私はね 年齢はね 35才ですよ。 - Jumlahnya karyawan pabrik itu 500 orang.
–> Karyawan Pabrik itu �jumlahnya 500 orang.
その工場の従業員はね 数はね 500人ですよ。 - Nomornya telepon rumah saya 021-1239764.
–> Telepon rumah saya nomornya 021-1239764.
家の電話はね 番号はね 021-1239764ですよ。 - Ukurannya baju kaus ini L.
–> Baju kaus ini ukurannya L.
このシャツはね サイズはね Lだよ。
となります。
まず、-nya というのは、何かを言及しないといけないのです。言い換えれば、話し手と聞き手は、共通の認識に戻さなければなりません。
今の段階では、(正式ではありませんが)
とりあえず、次の図式を覚えてればいいと思います。
「言及先の情報」 + 「主語+nya」+「述語」
Pesawat itu berangkatnya pagi.
その飛行機は 出発 は 朝 だ。
| |
———<————–
言及先の情報が 無ければ、文脈が言及先となります。
Rumahnya di mana?
主語+nya 疑問詞
家 は どこ?
-<–|—>—-
前にも、後ろにも 言及先の情報が無いので、「文脈」が決定されているとなっています。
従って、
Rumahnya di mana ?の解釈の可能性は、
1.あなたの 家は どこ ?
2.彼の 家は どの ?
ただ、問題点を申し上げると、
a.rumahnya di Kichijoji(家は吉祥寺です) は、
rumah dia di Kichijoji.(彼の家は吉祥寺です。)と置き換えるのですが、
b.berangkatnya dari Kichijoji(出発は吉祥寺からです) は、berangkat dia dari Kichijoji(彼の出発は吉祥寺からです)は、言えないのです。それは、なぜなのか、今、調べる途中です。
c.[Pergi dari Kichijoji]nya jam berapa?
吉祥寺から行くのは、何時?
は
[Pergi]nya kapan, dari Kichijoji?
と置き換えます。
ここで、分かったのは、-nyaは、纏まった句に付くことも出来、そして、その働きは、句の主要部に掛かります。
考えなければならない構造として、動詞句 と 名詞句 の根本的な相違は、どこにあるのか という風になります。
*************
これは、まだ、途中なので、纏まっていません。また、整理して書きます。(ただ、ここで、矢印とか使えないので、不便ですね。構造の説明は、限界かなぁ)
最近のコメント