malas と rajin の『品詞分類』
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malas と rajin の『品詞分類』
rajin と malas についての質問がありました。簡単な辞書を調べれば、大体、次の意味が出ました。
- rajin 真面目な
- malas 怠けている
上記の二つの意味は、『人の性格・性質』 に関係していますが、中級・上級に行くと、どうも、そのように、解釈することが出来ないようなものがあります。例えば、次のような文章です。
- Tanaka rajin sekali membuka mixi.
- A:Pergi ke rumah Anton,yuk!
B:malas,ah!
上記の二つの文を1,2の意味で、3,4を解釈すると明らかに不自然です。
- 田中は、ミクシイを開くのが真面目です。
田中は、真面目にミクシイを開く。
- A:アントンんちに行こうよ!。
B:怠けているよ。
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品詞分類
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malas と rajin は、明らかに異なっているが、しかし、どのように異なっているかをもう少し考えて見ましょう。多くの教師は、上記の意味の違いについて、『標準語と口語』と答える人が多いです。しかし、口語でも、標準語とそうではないモノがあることに、注意してもらいたいです。
では、まず、上記の二つの文章の意味を考えましょう。
- Tanaka rajin membuka mixi.
田中は、まめに、mixiを開くのだ。
- A:Pergi ke rumah Anton,yuk!
アントンんちに行こうよ。
B:(面倒くさいから、)今はいい。
となります。
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rajin(まめに、こまめに)の意味
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7の文では、sering と意味が近いのですが、ほんの少しですが、皮肉っぽく聞こえます。では、品詞分析をしましょう。これもまた、『副詞』と分類する人が多いのですが、それは、意・味・的に、日本語に翻・訳・すれば、『こまめ』に『に』が付くからです。しかし、インドネシア語として、そのような分析が妥当かどうかは、再検討する必要があります。
- 受動態 での性格
Yang namanya jendela itu // harus rajin dibuka.
窓というモノはね、こまめに、開けなければならないんだよ。
Buku itu rajin sekali dibacanya.
その本は、まめに、読まれた。*
その本(を)彼がまめに、読んだ。
- 注意:
-
Buku itu dibacanya dengan rajin.
その本は、キチンと読まれた。
その本(を)、彼が丁寧に読んだ。
という文もあり得えますが、意味が、『丁寧に、キチンと』という風になります。この意味では、『副詞』と分類しても良いです。
- 結論:
- * ここまで、『動詞』か『助動詞』になります。
- 単独で使用されると、『まめに』という意味が発生するか
Buku itu // rajin.
その本は、コマメだ。
という文は、在り得ないので、単独で、使えないのです。従って、助動詞と分類した方が妥当であると考えられます。
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malas,(ah)『面倒くさいから、今はいい』(断る表現)
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8の文は、malas,(ah)の品詞を決めるために、次のテストをしましょう。
- 複数語文
Dia malas,ah.
彼は、怠けてんだよ。
となり、『断りの意』が生じません。従って、一語文で、調べましょう。一語文とは、一語からなった文のことです。大体、感嘆文です。
- 一語文
malas,ah!
面倒くさいよ。
となり、まさに、『面倒くさい』という意味が生じますね。従って、『面倒くさいよ』という風に分類した方が、妥当ではないかと思います。そうすれば、『tumben!(珍しいね)』と同じ品詞になります。
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