入門【文 と 句 について】

2019年7月10日

入門【文 と 句 について】

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【文と句の違い】

  • Saya membaca buku itu kemarin.

    私はその本を読みました。

  • orang yang kemarin membaca buku

    昨日本を読んだ★人

上記の二つ『語の羅列』は、明らかに異なります。1.を聞くと、『なるほど』『わかった』という反応が出ますが、2.の場合は、『で?その人は、どうしたの?』と聞きたくなります。つまり、1.は、『断定』という意図が完結していますが、2.は、まだ完結していません。

【句】

文は、句から成り立っています。文脈の支えがあれば、ひとつの句だけでも成り立つ文があります。

 インドネシア語の文は基本的に、

  1. S V O 前置詞
    例: Saya menonton film di bioskop.

    私は映画館で映画を観る。

  2. S N 前置詞
    例: Saya pegawai di kantor itu.

    私はその事務所の職員だ。

  3. S A 前置詞
    例: Buku ini bagus untuk dibaca.

というパターンを持っていますが、[主語S句]と[目的語O句]と[前置詞句]は、基本的に名詞が中心なので、これらのことを本講座において、『名詞句』として扱われます。

【文について】

文は、伝達できる十分な情報を持っている『句の集まり』です。

伝達できる『十分な情報』は、

  • 断定(肯定・否定)
  • 疑問
  • 依頼・命令
  • 感嘆

である。

air という語(句)は、文脈の支えがあれば、それだけで文に成り得ます。

  1. Air.

    水を指しながら、『これは、石ではなく水だ』という意図を伝える文。

  2. Air?

    水を指しながら、『これは、水ですか?』という疑問を伝える文。

  3. Air!

    砂漠にいて、『水!』と叫べば、『水を頂戴』という命令。

    スーツを着ている人が水溜りを踏もうとして『危ない!』という忠告。

など

このように、文脈の支えがあれば、文は、構成員が1つであっても、十分に成立します。

Posted by アルビー