adalah と merupakan
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今日は、 adalah と merupakan が主な問題となります。実は、様々な文献を調べたら、adalah
とmerupakanを詳しく説明してくれる文法書がありません。従って、曖昧のまま、使う人が多いのです。
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- Buku adalah kumpulan kertas.
Buku merupakan kumpulan kertas.語彙ノート:
*buku 本
*adalah 『である』
*merupakan 『ーとなる』(?)
*kumpul・an 集まり・束
*kertas 紙
- 解説:
- 標準インドネシア語には、『定義』をする時に、二つの標識が使われています。それは、adalah と merupakan です。
adalah は、内容が客観的、かつ 話し手が自信を持って言う時に使います。
merupakan は、内容が、比較的に、主観的、かつ、内容に対する情報不足という話し手の意識がある時に、使われています。
今日の読み物は、小学校の教科書を131%拡大コピーしたものです。Papua New Guineaに住んでいるAsmat族についてです。
- Irian merupakan pulau terbesar di Indonesia.
Irian は、インドネシアでは、一番大きな島である。*pulau 島
*terbesar 一番大きい
- 解説:
- 上記の文では、話し手は、『Irianはインドネシア一の島だ』という文に対して、100%の確信を持っていないのです。それは、例えば、実際に、イリアン島に行ったことが無かったり、イリアンが本当に、一番大きいかどうか、これから言おうとする事柄の中で、それほど、重要なことではなかったりする時です。
では、2.の文を逆さまにしてみましょう。
- Pulau yang terbesar di Indonesia merupakan Irian.
という文章は、『不自然』です。
- 解説:
- 『Irian はーーーー』という文章の焦点(文の中で、一番、強調される部分)は、Irianなのです。Irianについて、言うコトが沢山ありま。正確に言うと、Irianについて、コメントを言いたい時に、merupakanを使います。コメントなので、100%知り尽くさなくても、大丈夫なのです。しかし、上記の3.の文では、焦点は、Pulau
yang terbesar di Indonesia.(インドネシア一の島)です。従って、『インドネシア一の島』は、必ず、何かを指しているので、『adalah』を使います。
- Pulau yang terbesar di Indonesia adalah pulau Irian.
インドネシア一島は、他ならぬ、イリアン島である。
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一言:
正直に言うと、今日は、少し閃きがありました。去年から、数学を一からやり直そうとして、今日も、電車の中で、解等付き、大学の確率の問題をやったりして、教室に行きました。確率を考える時に、順番を並び替えたり、引っ繰り返したりするのに、また慣れて来ました。東大で、やっている数学が少しずつ蘇って来ました。それで、実は、merupakan
と adalah は、様々な例文を分析して来たのですが、意味的な違いだけに留まりました。今日は、皆に(といっても二人ですが)、刺激されて、引っ繰り返せば、どうなるかなアと思ったら、たまたま例文も合ってるので、『焦点』の考え方を思い出しました。
『焦点』の考え方から、『コメント』と『定義』の区別も、ハッキリと見えてきます。本当に、生徒さんに感謝します。やはり、教室って神聖な場所ですね。質問から、様々なアイデアが浮かんだり出来る場所なのです。
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練習問題:
○か×かで、答えてください。
- Indonesia <merupakan> tanah air saya.
- Jepang <adalah> tanah air kedua bagi saya.
- Suku Asmat <merupakan> suku terberani di dunia.
- Ibu kota Indonesia <adalah> Jakarta.
- Jakarta <merupakan> kota metropolitan.
- Ibu saya <merupakan> yang itu.
ヒント:
焦点の答えは、一つしかいなければ、adalahを使います。
【解答】
- ×
- ○
- ○
- ×
- ○
- ×
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